ここでは、テキストエディタの利用を前提とする。また、ファイルが Muse が楽曲データとして受理する文字コード、すなわちシフト JIS、UTF-8、UTF-16 のどれかであることを前提とする。V6.6 前後の初期設定ファイル (Muse.ini)、履歴ファイル (Muse.log) の文字コードもこのうちの一つである。 メモ帳 (Microsoft Notepad)†テキストファイルを開くと文字コードを自動判別する。ファイル先頭が BOM でなければシフト JIS と判別される*1。新規の場合はシフト JIS に設定される。 文字コードの確認、Unicode での作成・変換のいずれも、「ファイル(F) → 名前を付けて保存(A) → 文字コード(E)」で行う。 以下のどちらかの画面が開く。 この画面の最下部中央に「文字コード(E)」プルダウンがある。ここに表示されている文字列が現在編集中のファイルの文字コードを示す。その意味は以下の通りである (表示文字列は UTF-8, 16 以外は適切でないことに注意)。
または
確認のみの場合は、ここで「キャンセル」を押す。 Unicode での作成・変換の場合は、「ファイル名(N)」と「文字コード(E)」を正しく設定して「保存(S)」を押す。 上の図は、kaeru.mus という名前で UTF-8 のファイルを作成または変換する場合の設定例である。 ここで「保存(S)」を押したとき、kaeru.mus がすでに存在する場合は上書き確認のダイアログが現れる。 WinVi?†WinVi? は、Muse の開発者、加藤一郎氏が開発したテキストエディタであり、UNIX の標準テキストエディタ vi の流れを汲む。詳細は WinVi? に同梱の readme.txt を参照されたい。 WinVi? は、起動すると通常モードになる。 文字コードの確認、Unicode での作成・変換のいずれも、まずファイルを読込む。ファイルの読込は、通常モードで :e ファイル名 と打込む。ただし、ファイル名は読込もうとするファイルの名前である。新規作成の場合は、存在しないファイルの名前を指定すればよい。画面タイトルの [] 内に表示されているのが現行ディレクトリである。: (コロン) で始まるコマンドは、下の図のように最下行にエコーバックされる。 これに続けて Enter を押すと、kaeru.mus が読込まれる。このとき文字コードを自動判別する。ファイル先頭が BOM でなければシフト JIS と判別される。ファイルが存在しない場合は、シフト JIS に設定される。そして、画面は下の図のようになる。 ここで最下行に表示されている【】内の文字列が現在編集中のファイルの文字コードを示す。その意味は以下の通りである。
※但し、UTF-8N の読み込み直後は S-JIS と解釈される。文字化けが起こっていたら、[CTRL]+[R]の押下で、UTF-8Nに切り替わる。 確認のみの場合はこれで終了である。WinVi? を終了するには、通常モードで :q 変更を破棄して終了する場合は :Q と打込む。 Unicode での作成・変換の場合は、書込もうとする文字コードによって :w > ファイル名 :w 16 > ファイル名 :w 16b > ファイル名 :w 8 > ファイル名 :w 8n > ファイル名 と打込む。上から、シフト JIS、UTF-16LE、UTF-16BE、UTF-8、UTF-8N である。すでに存在するファイルを指定して w を発行すると上書き確認のダイアログが出る。ファイル名を省略すると、現在編集中のファイル名が使われ、確認することなく上書きされる。なお、現在編集中の文字コードのままで書込む場合は :w ファイル名 とする。 WinVi? は、通常モードではキーボードからの入力は編集操作と解釈され、ファイルの内容にはならず、大抵はエコーバックもされない。文字を入力するには、h (左)、j (下)、k (下)、l (右) などでカーソルを挿入したい位置に移動し、カーソルの置かれた文字の前に挿入する場合は i、後ろに挿入する場合は a に続けて挿入したい文字列を打込み、Esc を押す。これは vi 系のテキストエディタに共通の操作である。 編集中に文字コードを確認するには、通常モードで Ctrl+G を押す。最下行に下の図のように表示される (UTF-8 の場合)。 |