概要

muse.ini とは、 Muse の動作を制御するための設定ファイルのこと。 このファイルを編集することで、Museの「データ編集?」で任意のエディターを開いたり、「履歴?」に表示するデータ数の上限を設定したり、SoundFont?やVSTi音源をMuseに認識させたりすることができる。 また、選択した音源や、ウィンドウの位置といった、Museの利用中に変更したデータを保存して、次回起動時に復元する機能も備えている。

実際の挙動

Museにおける muse.ini の挙動は、大きく以下の2つに分けられる。

  1. Muse の起動時に読み込まれ、 Muse の動作に反映される
  2. Muse 終了時、 Muse が保持していた設定値をマージした上で上書き出力される

この性質のため、 muse.ini を編集する時は、 Muse が起動していない時に行なうことを推奨する。 Muse の起動中に muse.ini を編集しても、 Muse の挙動が変化することは無い。 むしろ、 Muse を終了すると、 Muse が記憶していた設定に基づいて muse.ini が上書きされるため、編集が水泡になるのである。

文法

以下は、最新版(V8.01)を対象とした設定ファイルの文法である。なお、「[SYS]」セクションは直接編集するものではないので除外している。

--------[USR]
#RM = C:\Windows\notepad.exe		; 「マニュアル表示」実行時に使用するビューアー (空欄 で専用ビューアを使用)

#ED = C:\Program Files\WinVi.exe	; 「データ編集」実行時に起動するエディター (空欄 で既定のエディターを使用)
#EP = /a /t /m				; 「データ編集」実行時に起動するエディターに渡す追加の引数

#SF = D:\Data\SoundFont\		; Museが参照する「SoundFont」の格納フォルダー
#ST = D:\Data\VSTi\			; Museが参照する「VSTiプラグイン」の格納フォルダー

#LM = C:\Program Files\Lame\		; Museが参照する「LAME」の格納フォルダー
#LP = C:\Program Files\LilyPond\	; Museが参照する「LilyPond」の格納フォルダー

TCL = e1e6f6				; テキスト表示エリアの背景色 (16進数カラーコード で指定)

LGM =    8				; 「履歴」メニューに表示するデータの上限値 (0 で履歴機能を未使用化)
LGP =    1				; 「履歴」メニューから曲を選択すると、リロードと共に演奏を開始 (0 で無効化)

GSR =    1				; 演奏終了時、 GSリセット を送信 (0 で無効化)

VLF =   12				; SoundFontで演奏する時の発音レイテンシー (2〜120 で指定)
VLT =   12				; VSTiプラグインで演奏する時の発音レイテンシー (2〜120 で指定)

SFL =    1				; SoundFont音源選択に、SoundFontデータを先行ロード (0 で演奏中に必要に応じてロード)
PAL =    2				; VSTiパネルの表示位置 (0:非表示 1:左上 2:右上 3:左下 4:右下)

#DN = Microsoft GS Wavetable Synth > MSGS	; 「音源」に表示するMidiデバイスの名称を変更
#DN = Timidity++ Driver  [BW] > Timidity++	; ↓以下列挙

#RM

Museの機能「マニュアル表示?」実行時に使用するビューアーを指定する。初期値は空欄。

  • 値を空欄にすると、Museに搭載されている専用ビューアにてマニュアルを閲覧することができる。
  • 従来通り、「*.txt」に関連付けられたテキストエディターを使用する場合は、存在しないファイル名を指定する。Museでは、「*既定のテキストエディター」が推奨されている (「*」がファイル名として使えないため有効になる)

#ED

Museの機能「データ編集?」実行時に起動するエディターを指定する。初期値は空欄。

  • 値を空欄にすると、「*.txt」に関連付けられたエディターを起動することができる。

#EP

Museの機能「データ編集?」実行時に起動するエディターに渡す追加の引数を指定する。初期値は空欄。

  • 対象のエディターが、「起動時にウィンドウを最大化する」などのコマンドライン引数をサポートしている場合に効果がある。

#SF

Museが参照する「SoundFont?」や「楽団編成ファイル」の格納フォルダーを指定する。初期値は空欄。

  • 指定したフォルダーの直下にあるSoundFont?、または楽団編成ファイルが、「音源」「SoundFont?」内に表示される。

#ST

; Museが参照する「VSTiプラグイン」の格納フォルダーを指定する。初期値は空欄。

  • 指定したフォルダーの直下にあるVSTiプラグインのフォルダが、「音源」「SoundFont?」内に表示される。VSTiプラグインのデータである「*.dll」等のあるフォルダではないので間違えないように。

#LM

; Museが参照する「LAME?」の格納フォルダーを指定する。初期値は空欄。

  • 「lame.exe」の格納されているフォルダーを指定することで、Museは、「SoundFont?、またはVSTiによる演奏データのMP3エクスポート」が可能になる。

#LP

; Museが参照する「LilyPond?」の格納フォルダーを指定する。初期値は空欄。

  • 「bin/LilyPond?.exe」が格納されているフォルダーを指定することで、Museは、「楽譜データのエクスポート」が可能になる。
  • 指定するフォルダーのは、「LilyPond?.exe」が格納されているフォルダーではなく、その一つ上の階層のフォルダーである。

TCL

テキスト表示エリアの背景色を、 16進数カラーコード で指定する。初期値は空欄

  • 色見本サイトなどを参考に、「FFDDEE」や、「CCCCFF」などの値を指定する。HTMLで使う「03C」や「#EAEAEA」ではないので注意。
  • 変更できるのは「拝啓色」である。テキストの文字色は、Museデータの「*COLR」で変わることがある。

LGM

Museの「履歴?」メニューに表示するデータの上限値を、 0 以上の数値で指定する。初期値は「8」。

  • 「0」を指定すると、「履歴」機能が使用不可となる。非表示にはならない。
  • プレイリスト機能を用いて登録した楽曲は、この上限値には含まれない。

LGP

Museの機能「履歴?」メニューから曲を選択すると、リロードと共に演奏を開始するか否かを 0 か 1 で指定する。初期値は「1(有効)」。

GSR

演奏終了時、 GSリセット? を送信するか否かを 0 か 1 で指定する。初期値は「1(有効)」。

  • 連続して楽曲を演奏する場合に、直前の演奏の影響が残ってしまう場合に有効な機能。
  • 演奏の都度初期化が行なわれるソフトウェア音源の多くでは、この機能に頼る必要は無い。
  • パソコンによっては、この機能が原因でパソコンやMuseがフリーズしてしまうことがあった。「無効」にできるのはこのためでもある。

VLF

SoundFont?で演奏する時の発音レイテンシーを 2〜120 の数値で指定する。初期値は「12」。

  • 値を低くすると、演奏が素早く開始される。Midiキーボードを接続している場合は、鍵盤の打鍵から音が出るまでの応答が速くなる。
  • 値を低くし過ぎると、パソコンによっては、音飛びやノイズが発生することがある。

VLT

VSTiプラグインで演奏する時の発音レイテンシーを 2〜120 の数値で指定する。初期値は「12」。

  • 値を低くすると、演奏が素早く開始される。Midiキーボードを接続している場合は、鍵盤の打鍵から音が出るまでの応答が速くなる。
  • 値を低くし過ぎると、パソコンによっては、音飛びやノイズが発生することがある。

SFL

Muse起動時、またはSoundFont?選択時、指定されたSoundFont?群を全てロードするか否かを 0 か 1 で指定する。初期値は「1(有効)」。

  • 「1」にすると、発音レイテンシーが向上し、演奏中に音がもたれなくなる。Midiキーボード利用時や、使うSoundFont?が固定されている場合には有効。
  • 「0」にすると、Museの起動時や選択直後に読み込みが発生しないため、軽快に演奏を開始することができる。また、演奏中のメモリー消費量を削減できるため、巨大なSoundFont?の利用が簡便になる。

PAL

VSTiプラグイン使用時に表示される操作パネルの表示位置を 0〜4 の数値で指定する。初期値は「2」。

  • 「0」を指定すると、VSTiプラグインを表示しなくなる。操作パネルが邪魔な場合や、Museの操作をキーボードで行ないたい場合に有効。

#DN

Muse上で「音源」に表示するMidiデバイスの名称を変更したい場合に任意で指定する。変更したいデバイスの数だけ指定することができる。

#DN = 元の名称 > 新しい名称
  • 「新しい名称」を空欄にすると、そのデバイスを「音源」の一覧に表示させなくすることができる。明らかに使わない音源がある場合や、複数のポートへの出力に対応しているが2ポート目以降をMuseからは使う予定が無い場合に効果がある。

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Last-modified: 2020-09-20 (日) 11:00:17
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