#author("2018-09-29T01:55:10+00:00","","")
#author("2022-02-07T09:50:40+00:00","","")
ここでは、テキストエディタの利用を前提とする。また、ファイルが Muse が楽曲データとして受理する文字コード、すなわちシフト JIS、UTF-8、UTF-16 のどれかであることを前提とする。V6.6 前後の初期設定ファイル (Muse.ini)、履歴ファイル (Muse.log) の文字コードもこのうちの一つである。

&ruby(ユニコード){Unicode};、UTF については[[こちら>Muse の Unicode 対応について]]を参照されたい。


***メモ帳 (Microsoft Notepad) [#xceef710]

テキストファイルを開くと文字コードを自動判別する。ファイル先頭が BOM でなければシフト JIS と判別される((バージョンによっては UTF-16LE と誤判定こともあるらしいが未確認))。新規の場合はシフト JIS に設定される。

文字コードの確認、Unicode での作成・変換のいずれも、「ファイル(F) → 名前を付けて保存(A) → 文字コード(E)」で行う。

#ref(notepad-sel-name.png,nolink,画像が表示できません)

以下のどちらかの画面が開く。

#ref(notepad-name-min.png,nolink,画像が表示できません)
#br
#ref(notepad-name-folder.png,nolink,画像が表示できません)

この画面の最下部中央に「文字コード(E)」プルダウンがある。ここに表示されている文字列が現在編集中のファイルの文字コードを示す。その意味は以下の通りである (表示文字列は UTF-8 以外は適切でないことに注意)。
この画面の最下部中央に「文字コード(E)」プルダウンがある。ここに表示されている文字列が現在編集中のファイルの文字コードを示す。その意味は以下の通りである (表示文字列は UTF-8, 16 以外は適切でないことに注意)。

| ANSI | シフト JIS |
| UTF-16 LE | UTF-16 (BOM 付リトルエンディアン) |
| UTF-16 BE | UTF-16 (BOM 付ビッグエンディアン) |
| UTF-8 | UTF-8 (BOM 無) |
| UTF-8 (BOM付き) | UTF-8 (BOM 付) |

または

| ANSI | シフト JIS |
| Unicode | UTF-16 (BOM 付リトルエンディアン) |
| Unicode big endian | UTF-16 (BOM 付ビッグエンディアン) |
| UTF-8 | UTF-8 (BOM 付) |

確認のみの場合は、ここで「キャンセル」を押す。

Unicode での作成・変換の場合は、「ファイル名(N)」と「文字コード(E)」を正しく設定して「保存(S)」を押す。

#ref(notepad-name-utf8.png,nolink,画像が表示できません)

上の図は、kaeru.mus という名前で UTF-8 のファイルを作成または変換する場合の設定例である。

ここで「保存(S)」を押したとき、kaeru.mus がすでに存在する場合は上書き確認のダイアログが現れる。


***WinVi [#o35fea00]

WinVi は、Muse の開発者、加藤一郎氏が開発したテキストエディタであり、UNIX の標準テキストエディタ vi の流れを汲む。詳細は WinVi に同梱の readme.txt を参照されたい。

WinVi は、起動すると通常モードになる。

文字コードの確認、Unicode での作成・変換のいずれも、まずファイルを読込む。ファイルの読込は、通常モードで

 :e ファイル名

と打込む。ただし、ファイル名は読込もうとするファイルの名前である。新規作成の場合は、存在しないファイルの名前を指定すればよい。画面タイトルの [] 内に表示されているのが現行ディレクトリである。: (コロン) で始まるコマンドは、下の図のように最下行にエコーバックされる。

#ref(winvi-read.png,nolink,画像が表示できません)

これに続けて Enter を押すと、kaeru.mus が読込まれる。このとき文字コードを自動判別する。ファイル先頭が BOM でなければシフト JIS と判別される。ファイルが存在しない場合は、シフト JIS に設定される。そして、画面は下の図のようになる。

#ref(winvi-load-sjis.png,nolink,画像が表示できません)

ここで最下行に表示されている【】内の文字列が現在編集中のファイルの文字コードを示す。その意味は以下の通りである。

| S-JIS | シフト JIS |
| UTF-16 | UTF-16 (BOM 付リトルエンディアン) |
| UTF-16BE | UTF-16 (BOM 付ビッグエンディアン) |
| UTF-8 | UTF-8 (BOM 付) |
| UTF-8N | UTF-8 (BOM 無) |
※但し、UTF-8N の読み込み直後は S-JIS と解釈される。文字化けが起こっていたら、[CTRL]+[R]の押下で、UTF-8Nに切り替わる。

確認のみの場合はこれで終了である。WinVi を終了するには、通常モードで

 :q

変更を破棄して終了する場合は

 :Q

と打込む。

Unicode での作成・変換の場合は、書込もうとする文字コードによって

 :w > ファイル名
 :w 16 > ファイル名
 :w 16b > ファイル名
 :w 8 > ファイル名
 :w 8n > ファイル名

と打込む。上から、シフト JIS、UTF-16LE、UTF-16BE、UTF-8、UTF-8N である。すでに存在するファイルを指定して w を発行すると上書き確認のダイアログが出る。ファイル名を省略すると、現在編集中のファイル名が使われ、確認することなく上書きされる。なお、現在編集中の文字コードのままで書込む場合は

 :w ファイル名

とする。

WinVi は、通常モードではキーボードからの入力は編集操作と解釈され、ファイルの内容にはならず、大抵はエコーバックもされない。文字を入力するには、h (左)、j (下)、k (下)、l (右) などでカーソルを挿入したい位置に移動し、カーソルの置かれた文字の前に挿入する場合は i、後ろに挿入する場合は a に続けて挿入したい文字列を打込み、Esc を押す。これは vi 系のテキストエディタに共通の操作である。

編集中に文字コードを確認するには、通常モードで Ctrl+G を押す。最下行に下の図のように表示される (UTF-8 の場合)。

#ref(winvi-info-utf8.png,nolink,画像が表示できません)



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