Release #137

Muse V5.80

Redmine Admin10年以上前に追加. 10年以上前に更新.

ステータス:終了開始日:2010/04/26
優先度:通常作業時間の記録:-
担当者:-
カテゴリ:-
対象バージョン:-

説明

特定フィンガーのみを演奏対象とするフォーカス機構をサポート

履歴

#1 Redmine Admin10年以上前に更新

;《Ver5.8 開発後記》2010.04.24
;
; ◆その昔譜面モニタが無い頃、昨日まで打ち込み終わった箇所からMusingを再開す
;  る際に、それまでの各メンバーの音量値や各フィンガーの強弱、オクターブ値な
;  どを確認するために、フィンガー情報を活用していました。譜面モニタが出来て
;  もそのMusingスタイルは変わらず、曲尾の値がハッキリしないと不安な私です。
;  そんな私にとっては、フィンガー情報は必須のダイアログなのですが、皆さんか
;  らは、今一つ利用頻度が低いという声が挙がっていました。しかし今回のバージ
;  ョンアップは、そのフィンガー情報の利用頻度を確実に高めるであろう強化です。
; ◆従来より、メンバー単位の演奏ON/OFFはメンバー情報にて可能でしたが、
;  今回、フィンガー情報による特定フィンガーのフォーカス機構を追加しました。
;  すべてのフィンガーを個別にON/OFFするという機構ではなく、あるフィン
;  ガーに焦点を当てる(フォーカスする)というイメージの機構です。フォーカスさ
;  れたフィンガーが属するメンバー内で、他のフィンガーが全てOFFになります。
;  この機構は同一メンバー内にフィンガーが複数あるドラムパートなどで、特に威
;  力を発揮すると予想しています。今まで、逐一他のフィンガーをコメント化して
;  確認していましたが、その手間が省けます。
; ◆このフォーカス機構はメンバー情報のON/OFFよりも優先して機能し、かつ
;  メンバー情報のON/OFF機構と併用可能ですので、全てのメンバーをOFF
;  にしておき、上下のカーソルキーでフィンガー情報のリストを高速移動させると、
;  譜面モニタに次々と当該フィンガーのみが表示されていきます。前回サポートし
;  た譜面モニタ属性表示機構と組み合わせるととても便利だと思います。余談です
;  が、各フィンガーでコマを作っておけばパラパラ漫画に使えるかもしれません。
;  無論各コマ単色になりますが、最大160コマ作れます(笑)。
; ◆地味ではありますがもう一つ、譜面モニタの自動譜めくり強化を行いました。以
;  前から譜めくりの際にマージンが全くないのが気になっていました。指揮棒カー
;  ソルがウィンドウの右端に完全に到達した段階で譜めくりするため、ある程度先
;  を確認しながら聴く場合、譜めくり直前はフラストレーションが溜まります。し
;  かしどの程度のマージンが最適かは、曲のテンポや音長の細かさ、音価の密度な
;  どで変化しますので一概に決められません。そうなると、マージン量をiniファイ
;  ルファイルで設定してもらうか、専用のGUIを立ち上げて都度調整してもらう
;  といった仕様になりますが、私は指定しなければならないパラメータがゴチャゴ
;  チャと存在するソフトが大嫌いなのです。パラメータが多いほど、ユーザが好み
;  に合わせて調整できるので優れたソフトであるという考え方もありますが、専用
;  のメニューや機能が無くとも、極自然に手に馴染むような調整が好みです。
; ◆そんな訳でなかなか踏み切れなかった譜めくりマージンの改良なのですが、今回
;  譜面モニタの小節線に着眼すれば、私好みの仕様が実現する事に気づきました。
;  Muse文法には小節の概念はありませんが、譜面モニタはガイド線としての役割で
;  小節線が存在しています。現在見えている最後の小節線に到達した時、譜めくり
;  するようにすれば、譜面モニタのウィンドウサイズ調整でマージンを設定できま
;  す。譜めくりが小節線上で起こるため、必然的に譜めくり後の状態は描画先頭位
;  置に小節線がきっちりと合った状態になります。実に心地良い仕様です。
; ◆譜面モニタの拍子はかなり柔軟な値を設定できるようになっているため、拍子の
;  取り方次第では非常に長い小節となり、譜面モニタのウィドウに1小節が収まら
;  ない状況にすることもできます。こうなると譜めくりタイミングの小節線が存在
;  しない局面が出現し上記処理は破綻します。そこで、この様な状況下では従来ど
;  おりの動作をするという例外処理も組み込みました。ちなみに再び余談ですが、
;  この譜めくりの正規化により、もしかしたらこれまた譜面モニタのパラパラ漫画
;  が作り易くなったかもしれません。先程のフォーカス機構と異なりこちらのコマ
;  は、横方向(時間方向)に並べていくので、16色表示が可能です。(笑)
;  という訳で、今回は図らずもパラパラ漫画に応用できる2つの強化となりました。
; ◆そうそう、もう一つありました。譜面モニタの左下に並んでいる[G][T][A]のボタ
;  ン。その内の[G]と[T]はGive&Takeの頭文字から採ったのですが、思えば実にわか
;  り難い命名です。良い機会なので新しい名称に変更しました。再生開始の意であ
;  るPlayと、手動譜めくりの意であるManualです。それぞれの頭文字を採り[P][M]
;  にしてあります。少しは把握し易くなったでしょうか。
; ◆前回の改版から半月足らずでメジャーアップをするという、近年稀に見る早さの
;  バージョンアップとなりました。実に気まぐれですが、フリーソフトであるが故
;  の所業とお許し下さい。まあ、直ぐに不具合が見つかり、例によって即マイナー
;  アップをするかもしれないので、今に始まった事ではないんですけど(苦笑)。

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