Q&Aコーナー

質問

      ちょっと戸惑っているんですが、弦楽合奏曲を作成する場合、

      1.ストリングスでまとめる。
      2.第1、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
        ときちんと分ける。

      のどちらが良いのでしょうか。
      よく、MIDIファイル公開系のサイトでは1の方法をとっている
      のですが、どうなんでしょう。

回答

      この話題でいつか皆さんとおしゃべりしたいと思っていました。
      これは、各人の好みの問題だし、楽曲の雰囲気によっても違うと思いますが、
      私の場合は、第一バイオリンと第二バイオリンのみストリングにして、
      ヴィオラ、チェロ、コントラバスは、そのまま使用することを基本にしています。
      音色が多彩になると思うからです。

      でも、古典のベートーベンやモーツアルトの楽曲は全部ストリングの方が
      フィーリングにあっている気がして、事実そうしています。
      どうも古典時代の弦楽は、これらのパートをたんに“音域”としての扱いでのみ
      処理されているような感じがするからです。
      しかし、ロマン派以降になってくると、それぞれの楽器の特性の“音色”を
      意識し始めているように感じます。
      以上が、純粋に音楽の側面で私が考えていることです。

      MIDIという特性で考えると、忘れてはならないのは、
      ストリングが他の、バイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスよりも、
      同時発音数を圧迫するという事実です。
      ですから、激しいトリルやトレモロが全パートで行われるとき、
      全部ストリングだと、演奏再生が息切れする場合があります。
      この時だけ、ヴィオラ、チェロ、コントラバスに持ち返るとこの症状をクリア
      できる場合があります。それでも苦しい場合は、P45のトレモロを利用してしまう
      事にしています。

      そうそう、それと P50 スロー弦楽器の活用も大切ですね。
      これに関しても皆さんといつか盛り上がってみたいところです。

      皆さんは、どんな感じで、弦楽器関係のセレクトをしているでしょうか?
      とっても興味があります。

(開発者)

      とにかく、表示通りの楽器を使うようにしています。P49を使うときは
      だいたい、パート数が足りないときです。
      もっとも、入力しているデータがPOPSなので、ほとんど
      P49で入れてしまっています。どうしても、弦楽器の厚みが
      ほしいときにきちっと、バイオリン、ビオラ、コントラバスを使います。

      ただ、ほとんどの音源でそのように入力すると響きがきれいでない。
      SC−8850だと、許容範囲内にあるのだが、VSCだと、

(くさば)

      以前、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番を、数種類のLPやCDを
      使って聴きくらべをしたことがありました。その時、ヴァイオリンの音色
      というものが演奏家によってこうも違ってしまうものか、と愕然とした
      ものです。
      同じ人が、同じ曲を、同じ様に弾いても、150万の練習用のヴァイオリ
      ンと1500万の演奏会用?のヴァイオリンでは、やはり違いは歴然とし
      ています。
      音楽の世界では、『弘法は筆を選ばず』なんてウソです。
      パソコンを使ってデータだけでストラディヴァーリの音色を出すのは神業、
      否、不可能かもしれません。しかし、私たちがそれに近づくべく努力を
      するのは、私たちの心の中に本物の音色が生きていて、心の耳でそれを
      聴こうとしているからだと思います。
      ほんの短い小節の中に一瞬でも自分が作り出した美しい旋律、美しい和声
      を聴いた時は、言葉では表せないほどの喜びがあります。
      『Muse』の楽しさはこれに尽きると思います。

(ノイガッセK)

      >MIDIという特性で考えると、忘れてはならないのは、
      >ストリングが他の、バイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスよりも、
      >同時発音数を圧迫するという事実です。
      そういえば同時発音数って、ただ単にストリングを5本つかったから
      5、ってわけじゃないんですよね〜…。
      確かストリングは1音につき発音数2でしたっけ?
      そういえばまえ、SXG-50のなかに1音4発音くらいする音があって
      それを16分音符で1小節間で連打してみたら簡単に発音数30までいきました。
      …話がそれてしまいましたね〜。すみません。(^^;)

      クラシックの打ち込みをやったことないおれの意見なんて
      役に立つかどうか分からないんですけど(^^A)、
      厚くするならやっぱりストリングだけでまとめたほうがいいと思います。
      そのままの音で使うのもなんだからいろんなパラメーターをいじって
      音のキャラクターを変えてしまうのも1つの手だと思います。
      (たとえば W=.. でビブラートの"くせ"をいじるとか…。)

      音色重視なら加藤さんの方法がいいかと思います。
      そのときはQ(コーラス)の値を増やしておいてストリング以外の
      音を横に広げて厚みをだすとちょっとまし(?)になるかもしれません。

      と、どんどん話がずれていってしまいましたね…。すみません。

      >そうそう、それと P50 スロー弦楽器の活用も大切ですね。
      SXG-50ではスロー弦楽器ではなくただアタック音が弱いストリングなので
      VSCみたいないいかんじのスローストリングではないです…。(TT)
      頼んますよ、YAMAHAさん〜。(;_;)
      でもハード音源では違うんでしょうけどね…。

      乱文失礼致しました。それでは。

(せー)

      私もクラシックはやらないヤツなので、
      お役に立てる意見かどうか解からないんですけど σ(^^;)

      「私のオーケストラ」では主フレーズをバイオリン・チェロ等の単楽器にして、
      音の厚みを出すために P49 ストリングスで和音をうっすらと入れました。
      厚みを出すために弦楽器(普段は P51 使用)でコードを入れる方法は
      Popsの打ち込みでも必ずやってるやり方です。
      (いつも「同時発音数クン」とはケンカになりますが)(笑)

      同時発音数に余裕があるときは、
      ステレオで左右に和音を置いて広がりを出したりもします。

(MIZ)

      わたしの使っている音源ではストリングスはやや遠く広がって聞こえます。
      また、各弦楽器では音源が近くにあるように聞こえます。
      深く考えて使い分けているわけではありませんがオケ全体となじむように
      するときにはストリングスを、ヴァイオリン等のソロなどにはその楽器を
      使うことが多いです。
      オケでも小編成のもの(たとえばベト3とか)になると室内楽ふうに各楽器
      を用いるかもしれませんね。

(むらった)


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Last-modified: 2006-04-29 (土) 12:50:32