Muse は Microsoft Windows 用のソフトウェアですが、[[Wine:http://ja.wikipedia.org/wiki/Wine]] というソフトウェアを使用することで、[[Linux:http://ja.wikipedia.org/wiki/Linux]] 上でも実行することができます。 #contents *Wine とは [#uf1a7404] [[Wine:http://ja.wikipedia.org/wiki/Wine]] は、[[80x86:http://ja.wikipedia.org/wiki/80x86]]([[IA-32:http://ja.wikipedia.org/wiki/IA-32]]) CPU で動作する[[広義の UNIX:http://ja.wikipedia.org/wiki/UNIX#UNIX.E3.81.AE.E5.AE.9A.E7.BE.A9]] 上で Windows API を実行するプロジェクトです。 具体的には、[[Linux:http://ja.wikipedia.org/wiki/Linux]]、[[FreeBSD:http://ja.wikipedia.org/wiki/FreeBSD]]、[[Mac OS X:http://ja.wikipedia.org/wiki/Mac_OS_X]]、[[Solaris:http://ja.wikipedia.org/wiki/Solaris]] などをターゲットとしているので、これらの全ての OS 上で Muse が動作する可能性があります。 *Wine のインストール [#s3f4d803] [[Wine HQ:http://www.winehq.com/]] → [[Get Wine Now:http://www.winehq.com/site/download]] と辿って、お使いの Linux ディストリビューション用のバイナリパッケージがあれば、それをインストールします。 なければ、更に [[SourceForge.net:http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=6241]] を辿ってソース(Source Packages)を入手します。~ ソースからのインストールの場合、 tar jxf wine-0.9.23.tar.bz2 cd wine-0.9.23 ./configure --with-x make depend make su make install exit という手順でいけると思います。~ もちろん、事前に README と ./configure --help をよく読んで下さい。 インストールが終了したら、 winemine を実行してみましょう(マインスイーパです)。 実行してみると、延々と、 Font metrics: xx.x% done というメッセージが出て、何回か 100% に達してからやっとマインスイーパが実行されます。~ 何度やっても、毎回この作業が繰り返されます。~ 私は、 cd ~/.wine/drive_c/windows/fonts/ cp /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/ipa*.ttf . で幸せになれました。 *Muse のインストール [#a0c1eb51] [[MUSE WORLD:http://homepage3.nifty.com/~atomic/muse/muse.htm]] → ダウンロード と辿って、Muse Ver '''X.X''' をダウンロードします。 muse'''XXX'''.exe を適当なディレクトリで展開します。 私は、~/lib/muse/ にインストールしました。 mkdir -p ~/lib/muse cd ~/lib/muse lha e ~/muse491.exe rm ! $ 早速、Muse を起動してみましょう。 wine muse.exe ハードウェア音源があって適切に設定されていれば、Windows 環境と同様に音がなるはずです。 音源がなくて音がならない場合、一旦 Muse を終了して、 timidity -iA & として、TiMidity++ を ALSA シーケンサ クライアントモードで起動してから上記を実行します。 timidity -iA でエラーが出る、つまり、TiMidity++ のコンパイル時に ALSA シーケンサ クライアントモードインタフェイスを組み込んでいない、または、そもそも TiMidity++ がインストールされていない場合には、適切なパッケージを拾ってきてインストールするか、[[TiMidity++:http://timidity.sourceforge.net/]] からソースをダウンロードしてきて、./configure に --enable-audio=alsa --enable-alsaseq のオプションをつけてコンパイル・インストールして下さい。 wine muse.exe sample1.mus で、最後の拍手(applause.wav)が再生されない場合、 winecfg で、オーディオ タブを選択して、ALSA Driver にチェックを入れてみましょう。 ただし、Wine + Muse + TiMidity++ では、かなりのマシンパワーがないと、演奏・表示にもたれが出ます。 *muse コマンドの作製 [#y5ad6c39] 毎回々々 wine ~/lib/muse/muse.exe hogehoge.mus などと打ち込むのは面倒だし、Muse のコマンドオプションは *a などの形式で、UNIX のシェルと相性が悪いので、~/bin/muse という下記のコマンドを作ってみました。~ chmod u+x ~/bin/muse で実行属性をつけます。~ muse.exe *a *e *p *s sample3.mus なら muse -aeps sample3.mus とまとめて指定できます。 #! /usr/local/bin/ruby WINE = 'wine' MUSE = '~/lib/muse/muse.exe' REDIRECTION = '> /dev/null 2>&1' def usage() print <<EOM Usage: muse [options] [filename] Options: -a Flip score automatically -e Exit Muse just after the performance -f Show finger meter dialog -h Show this help -i Run Muse with minimized window -m Show member color dialog -o Compile muse data file into MIDI -p Start performance after activation -s Show score monitor window -x Inhibit multi-activation EOM end require 'getopts' command = "#{WINE} #{File.expand_path(MUSE)} " unless getopts('aefhimopsx', 'help') abort("Invalid option(s).\nTry muse --help for more information.\n") end if $OPT_h or $OPT_help usage() exit(0) end command += "'*a' " if $OPT_a command += "'*e' " if $OPT_e command += "'*f' " if $OPT_f command += "'*i' " if $OPT_i command += "'*m' " if $OPT_m command += "'*o' " if $OPT_o command += "'*p' " if $OPT_p command += "'*s' " if $OPT_s command += "'*x' " if $OPT_x command += "#{ARGV.join(' ')} #{REDIRECTION}" system(command) 実行には [[Ruby:http://www.ruby-lang.org/]] が必要です。 最初の 4行をそれぞれの環境に合わせて修正すれば、大抵動作すると思います。 Let's happy musing !