XGリセットを送ると、MuseがサポートしているDRUMコマンドが無効になってしまう。
またXGにおけるドラムメンバーの同音連打のアサインは常にFULLのため、連打をしていると同時発音数を大量に消費してしまう。
MU128やS-YXG50では同時発音数が128あるため、たいていは音切れを心配しなくても済むが、MU100やS-YG20など発音数の少ない音源では他パートの音が切れる可能性が高い。
この対策として、DATAコマンドを使った「ノートオフ受信の有効化」でノートナンバー毎に同音連打時のアサイン処理を設定する事ができる。
デフォルトではドラム音には / や q は効かないが、この設定によりドラム音にもスタッカート制御を与える事が可能となる。
*DATA"" *POOL"43, 10, 4C" ; YamahaID *DATA"00, 00, 7E, 00" ;XGリセット #Z0 @P1 o3 *DATA"30, 31, 09, 01" ; Rcv Note Off (On) ノートオフ受信・オン _1 d+4/d+d+_ _1
解説:
3X Drum Set番号 X=ドラムセット1〜4番は0〜3で表す。
31 クラッシュシンバルのノートナンバー(49)を16進数にしたもの
09 Rcv Note Off のアドレス
01 データ 00 Off / 01 On
ノートオフをノートオンにするのではなく、ノートオフ受信をオンにするという意味。
同音連打時に直前の音をミュートする事ができる。
これを連打の多く、発音時間の長いシンバルなどに設定する事で、同時発音数を抑える事ができる。
なお、エクスクルーシブやNRPNの後にプログラムチェンジ(P)を入れてしまうと、直前の設定は皆初期化されてしまうので注意。
必ずしも XG リセットを入れる必要はなく、TG300B モードのままでも良い。
; *DATA""(コメントアウト) *POOL"43, 10, 4C" ; YamahaID ; *DATA"00, 00, 7E, 00" ;XGリセット(コメントアウト) #Z0 @P1 o3 *DATA"30, 31, 09, 01" ; Rcv Note Off (On) ノートオフ受信・オン _1 d+4/d+d+_ _1
この場合、*DRUM"Z2"(DRUMコマンド) を記述してあっても、ドラム音ミュートは有効になる。