[[Muse不具合一覧]]も参照されたい。

**該当する症状 [#be42e082]

初期化ファイルや履歴ファイルに書き込まれたはずの情報が反映されない場合、たとえば

+Muse を起動すると、いつもディスプレイの左上隅に配置され、直前の終了時の位置にならない。
+機能メニューのチェックが全くない状態で起動し、直前の終了時のチェックが消える。
+起動時に選択されている音源が Microsoft GS Wavetable Synth で、直前の終了時に選択していたものではない。
+muse.ini の [USR] ブロックに指定した内容が反映されない。
+直前の終了前に再生した Muse データが履歴メニューに表示されず、起動時に履歴メニューが空。
+muse.log に書き込んだアルバムタイトルが履歴メニューに表示されず、起動時に履歴メニューが空。

などの症状でお悩みの場合、その原因は、あなたの muse.exe (V6.60 以上) と同じフォルダにある muse.ini (1〜4 の症状の場合) か muse.log (5〜6 の症状の場合) が [[UTF-16LEでないから>Muse の Unicode 対応について#internal]]かもしれない。

**確認方法 [#d12d4dc6]

「メモ帳(notepad)」など、Unicode に対応した[[エディタを使って確認>ファイルの文字コード確認および Unicode ファイルの作成と変換のしかた]]することができる。症状に応じて muse.ini もしくは muse.log の文字コードが UTF-16LE でない場合、これが原因と考えられる。

**対処 [#re7465f5]

まず、対処しようとする muse.ini か muse.log のバックアップを取っておくことを勧める。この対処は、エディタの画面ではそうは見えないにもかかわらず、元のそれらのファイルを書換えるからである。

可能な対処の方法は 2 通りある。

1 つは、問題のファイルの文字コードを UTF-16LE に変換すること。この方法では、変換前の初期化/履歴情報が新しい Muse に引き継がれる。ただし、変換したファイルと同じディレクトリに V6.56 以前の Muse を置いて実行すると、そのファイルを読込まないばかりか、そのまま終了しようものならまっさらの状態で起動した Muse の終了時の情報で上書きしてしまう。この時点で、おそらく引継ごうとしていたであろう元の情報は、きれいさっぱり消失する。繰返しになるが、バックアップは取っておくことを強く勧める。→[[変換の手順>ファイルの文字コード確認および Unicode ファイルの作成と変換のしかた]]

もう 1 つは、問題のファイルを削除(移動)すること。この方法では初期化/履歴情報は引継がれないが、新しい Muse が終了時にそのファイルに書込むようになり、以後は再起動時に参照されるように(つまりこれまでと同じ動作に)なる。削除(移動)の手順はほかのファイルと全く同じで、バックアップを取るなら単に名前を変えるかほかのフォルダに移動すればよい。

**元に戻す方法 [#nadb0ae5]

UTF-16LE に変換した、あるいは V6.60 以降の Muse が生成した(UTF-16LE の) muse.ini や muse.log は、V6.56 以前の Muse では読込めない。これらの初期化/履歴情報を V6.56 以前の Muse で読込むには、文字コードをシフト JIS に変換する。結局、V6.60 以降と V6.56 以前で muse.ini や muse.log を共有することはできないので、これらの muse.exe は、もし併用するならそれぞれを別々のフォルダに置くことを勧める。→[[変換の手順>ファイルの文字コード確認および Unicode ファイルの作成と変換のしかた]]


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