SC-33音源

RolandのSC-33の波形データを使ったソフトウェア音源。
Windows98以降のOSとWDMサウンドドライバを採用していることを条件に使用可能になる。

WindowsXPではほぼすべてのサウンドカード・サウンド機能はWDMドライバで稼働するためにほとんどのパソコンで使用可能になっている。

主な仕様

 音色数  226 / 9ドラムセット(GS音源時)
 最大同時発音数  32音程度(XPの場合48)
 エフェクト・フィルター  なし
 こころなしか、同一ノートの連打に弱い気がする(ドラム含め)
 初期状態  GM音源として動作(Museでは初期状態でGSリセットを送信しているので、GS音源として動作)
  ※ 一部のGM音源に必要な命令に非対応。(具体的にはCC#124、CC#125の2つだけ。それ以外はGMの要件を満たしている。)
  ※ GM2システムオンおよびGMシステムオフを受信すると沈黙になる。
  ※ Vista以降、XG System Onを受信するとドラムが沈黙になる。
  ※ GS Reset受信後は非対応のバンクセレクトを受信すると沈黙になる。
  ※ XPのみ、代理発音によって非対応のバンクセレクトを受信しても沈黙にならない。この動作には権利的なものがあるらしい。
  ※ マスターボリュームの効き方がおかしい。大きくすると音が中央に寄る傾向がある。
  ※ SC-55専用マップ(MSB126,127)が無いことを除いてほぼ同じ音色配置であるが、57(SFXドラムキット)の後半が異なるので、使用する際は注意が必要である。
  ※ ポルタメントや、ドラムインスト○○には対応していない(ただし 2 ドラムセットは対応)
演奏において、バンクLSBには必ず0を指定しなければならない。よって、SC-88などの上位ハードウェア音源でSC-55マップを使うために指定したX32=1はMSGSではまともに鳴らない。

バージョンによる代理発音について

代理発音とは

該当音源について存在しないバリエーションを指定されたとき、キャピタルトーンで発音することを指す。
たとえば、P1/8を指定したとき演奏させようとする音源に該当のバリエーションが存在しない場合、P1/0の音色で発音することを代理発音という。
リセット直後のピアノ1での発音とは意味が異なる。
この原理はYamaha製の音源で考案されたものであり、今も基本的にYamahaがその権利を持っている。GS音源初期のSC-55や、Windows XPのMSGSではこの機能を持っているが、権利的な問題を考慮して他音源では搭載されていないようだ。
機能を有していない機種では、沈黙になるか、バリエーション変更前のバンクを維持するかの2通りがある。
例外としてSD-50では指定したバンクより前に存在する有効なバンクの音が鳴る(P81/15ならP81/8)。

Windows 98

代理発音無し。

Windows Me

代理発音無し。

Windows 2000

代理発音無し。

Windows XP

代理発音あり。唯一の例外にして諸悪の根源。
このために、バンクMSBにGSにも存在しない音色バンクを割り当てるMIDIや、MSGSを想定しながらも上位ハードウェア音源の音色バンクを代用に当てたMIDIが作られ、WEB上で普及した。
この結果、「対象音源がMSGSなのに、OSがXPでないとまともに鳴らないMIDI」なんてものが生まれた。

Windows Vista & 7 & 8

代理発音無し。 Muse上でMicrosoft GS Wavetable Synth(V1.0)と表示。

主な所有者 *1


*1 持っている方は記入をお願いします。

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