#author("2019-09-20T02:50:59+00:00","","") RIGHT:2017/12/16更新~ #clear *[[楽団編成ファイル]] [#h67717be] sfmファイルのこと。~ #contents **概要 [#lbad6b9b] 楽団編成ファイルの中身はテキストファイルである。(メモ帳で作成できる。)~ muse.iniの*SF=で指定したフォルダに配置して用いる。~ すると、Museのメニューバーに[音源]-[Soundfont]として追加される。~ **楽団編成ファイルでできること [#y6e45be0] お手持ちのsfz、sf2(サウンドフォント、以下sf2と記述)から、特定の楽器を楽器番号に割り当てることが可能です。~ (バリエーション番号への割り付け指定もできます。)~ ただし、楽団編成ファイルで指定したsfz、sf2が再生環境に存在しない場合、その楽団編成ファイルはMuseで読み込みエラーとなります。~ **つくりかた [#pdc22aad] ***前準備 [#k46f72b9] メモ帳などでテキストファイルを[新規作成]します。~ そして、[名前を付けて保存]です。~ 保存先をサウンドフォントを置いてあるフォルダを指定し任意のファイル名を付け、拡張子をtxtからsfmへ書き換えます。~ 「拡張子を変更するとファイルが使えなくなる可能性があります。続行しますか?」という警告が出ますが、[はい]を選びます。~ 大丈夫。Museを信頼してください(笑)。 これで、楽団編成ファイルの作成準備ができました。~ 作ったファイルの名前が楽団名です。後からファイル名を変更することで変更できます。~ 作り上げたのち、Museの音源メニューに表示される名前です。~ そして、中身を書いていきます。~ ***楽団編成ファイルの記述内容 [#a1603e59] 内容は、行単位にサウンドフォント(*.sf2または*.sfz)を列挙します。末尾に半角縦棒(|)と楽器番号を添え、続けてスラッシュ(/)でバリエーション番号を指定することもできます。これらを指定しない場合は、全楽器の全バリエーションを指定したことになります。楽器番号のみを指定した場合は、標準バリエーション(/0)を指定したことになります。なお、アスタリスク(*)を記述すると、そこから行末までをコメント化できます。 a340.sf2 | 1 * ピアノ(標準) a340.sf2 | 22 /8 * アコーディオン(バリエーション8) a340.sf2 | 41 * バイオリン(標準) FluidR3 GM.sf2 | 20 * 教会オルガン(標準) FluidR3 GM.sf2 | 26 /16 * スチールギター(バリエーション16) SGM-V2.01.sf2 * 残りすべての楽器とバリエーション 採用される音色は、先に記述した行の指定が優先されます。最初の行のサウンドフォントがまずロードされ、楽器の音色に抜けがある場合に、次の行のサウンドフォントの楽器音色が採用されます。以降、抜けている音色やバリエーションを埋めるように、順次ロードされていきます。 (注)楽器番号やバリエーション番号の指定記述をしたにもかかわらず、その番号の音色がサウンドフォントに存在しない場合は、ロードエラーとなります。 ***番号の付け替え [#ke48a30b] サウンドフォントによっては、楽器番号やバリエーション番号が標準的な音源と異なる場合があります。そのような場合に、番号を付替えながらロードすることが可能です。書式は、小なり記号(<)を挟んで、割付先と採用音色を指定します。 (割付先) (サウンドフォント側の採用音色) FluidR3 GM.sf2 | 22/16 < 73/8 ***ドラムの扱い [#rfb9c63f] <ドラムの扱い> サウンドフォントのドラムは、バリエーション番号128が割当てられています。 個々の音色は音程で制御するため、楽団編成ファイルで個別に指定することはで きません。しかしドラムセットは楽器番号で指定できるため、ドラムセット単位 でロード制御することは可能です。なおsfzを利用する場合は、sfz自体が単純な テキストファイルなので、そのパラメータを書き換えることで、音程割付も含め てきめ細かく指定できます。 『Readme.txt』より抜粋 これに従って、例えばドラムセットClassic(P49)を割当てる場合、 SGM-V2.01.sf2 | 49/128 と、記述します。~ 注意点:~ sfzの文字コードは「UTF-8」を使用してください。(BOMの有無は問いません)~ なお、sfmもユニコード対応をしていますが、BOMが必要です。 **完成イメージ図の例 [#j58b37dc] 完成イメージ図があったほうがよりわかりやすいかなと思いました。~ 参考までに、例を2つ挙げておきます。~ -図1:オルフェウス楽団.sfm &ref(image01.jpg,,図1); 図1をご覧ください。楽器番号P55、P54、P53にそれぞれMuseLoid歌手を指定しています。~ MuseLoidのサウンドフォントは、sfz形式で作られています。~ 楽団編成ファイルのパス指定部分に、ファイルではなくフォルダを記述すると、 MuseがMuseLoid用のsfzであると自動認識します。~ 図1では、sfzフォルダを相対パスで記述してありますが、絶対パスでの記述も可能です。~ (空白は半角スペースと[TAB]文字を使っています。全角スペースを含めることもできます。)~ #ref(SNAG-0008.png) オルフェウス楽団.sfmを起点として上図のようなフォルダ構成の時の記述です。 行中の*記号の後の記述は、コメントとみなされます。~ 相対パスで記述する際の基点は、muse.iniの*SF=で指定したサウンドフォント格納フォルダです。~ 参考:MuseLoid対応音源一覧~ -図2:ソナチネ交響楽団.sfm &ref(image02.jpg,,図2); こちらも一例です。~ 図2をご覧ください。楽器番号P1、P41、P42、P43、P44にそれぞれ楽団員をスカウトした形です。~ (空白は半角スペースと[TAB]文字を使っています。全角スペースを含めないよう気を付けてください。)~ この図2の例では、sfz形式のサウンドフォントも指定しています。~