プロローグ†
2015年04月11日†
- 第12回オフ会の雑談の中で、サウンドフォント機構を利用したMuse歌唱の可能性が話題になる
第1部 ミューズロイドへの挑戦†
2016年12月21日†
2016年12月22日†
- 諸熊よりSoundFont?化するための2つの課題が提起される
- ループポイントを設定しないとロングトーンで息切れする歌手になる(設定には波形とのにらめっこが必要)
- 1つの音声データだけで低音や高音を出すと悲惨な声になる(適度に間引いた複数の音程の音声データが必要)
2016年12月27日†
2017年01月07日†
- UTAU対応音源のデータには、ループポイントの記載があるので、これを流用できるかを検討(結論として利用は困難であった)
- Museに楽団編成ファイルの機能実装が始まる(この時点では「楽団ファイル」と呼んでいた)
- 諸熊から50音の発音をバンク番号の指定ではなく強弱で実装する方式が動議される(検討した結果「発想は斬新だが互換性が崩れるし、トリッキーで面食らう」という理由で没に)
- 開発のモチベーション向上を目的に、50音を歌える初期版MuseLoidを作ることに
2017年01月08日†
- 50音が発音できる初期版MuseLoidを作成(ロングトーン非対応なので、すぐ息切れするアミちゃん)
- 諸熊により、MuseLoidで歌詞表示がされるマクロが誕生
- 諸熊により、サンプル曲「にゃんちゅーりっぷ」が誕生
- 開発者談「んー、想像するだけでもゾクゾクします。みんな、MuseLoidが欲しくて、インストーラー版Museがブレイクしそうです!」
- 次期Museのリリースは、インストーラー版MuseでのMuseLoidデビューと足並みをそろえることを合意
- 楽団編成ファイルの拡張子を議論
- 開発者からの初期案は「*.set」(さすがにどうなの?苦笑)
- 最終的に *.sfm に決定
- MuseLoid用の説明書の検討を開始
- MuseLoid対応音源を作るためのガイドラインも必要であるという課題が上がる
- MuseLoid配列において「やゆよ」行の空き2欄を詰めるか詰めないかを議論(検討結果として覚えやすくするために「詰めない」ことに)
- MuseLoid対応音源の初版として内定していた小春音アミの作者へ、音声の利用許諾を求めることを確認
- 複数のMuseLoidによるデュエットの可能性を提起
- MuseLoidに、*.sfz を用いる可能性を提起
2017年01月09日†
- 開発者が波形編集ソフト上でループポイントを見つけることに慣れ始める
- さらに、波形を見ただけで何の発音かわかるようになってきた
- 音声の開始側に無音(ブレスノイズ含む)があるために、いくつかの発音がもたついていることへの検討を開始
- MuseLoid関連の資料に関して、インストーラーでは「とにかく使う」ことに特化した情報に絞り、詳細はMuseWikiに掲載する方針を共有
- *.sfz に関して有効性を確認(「ファイル数が増えて管理が大変」という難点はシステムや運用でカバーする)
2017年01月10日†
- ループ設定がMuseLoid音源作成における最大の鬼門であることが見えてくる
- クロスフェードではなく周期部分を確認して非常に短い周期のループポイントを設ける方法を検討(機械的な音になってしまい結果として没)
- 諸熊がMuseLoidのウィキページの素案を作成
- 楽団編成ファイルの名称が、正式に「楽団編成ファイル」に定まる
2017年01月11日†
- 諸熊より、五十音マクロの汎用性を高めるため、楽器の番号(P53など)を変えずにバリエーション番号だけが変更できる文法の必要性が提起される
- ループ対応に関するブレイクスルー
- 開発者が使用していた波形編集ソフト(Wavosaur)でループポイントを選択すると、Waveファイルにその情報が書き込まれることが判明
- BASSライブラリが *.sfz を介してそのポイントを検出すると、自動的にループ再生を行なうことが判明
- ループポイントは、サンプル数で書き込まれる( *.sf2 ではミリ秒までしか指定できなかったため丸目誤差が発生していたが、*.sfz ならそれを回避できる)
- 加えて、*.sfz 形式ならば手軽にループ対応の歌声が量産できるのではないか
- 歌声の音声ファイルを、音程に応じてフォルダ分けする現在の音源フォルダ構造が確立される
2017年01月12日†
- MuseLoidを *.sfz 形式で実装することを決定
- 複数の音域の歌声を利用したMuseLoidも試してみたが、当時の技術では微妙(「人間の声だから仕方ない」という結論に)
- MuseLoid用マクロについて、歌詞表示ありバージョンと、なしバージョンを用意する方針を共有
- ループ指定のノウハウが極限に達した開発者の脳内で、作業を自動化するためのプログラムが動き始める
- Museが不調になる。(同時発音数を10万にしたことが原因であった。なぜBASSは10万という数値を最大値に採用したのだろう?)
- 開発者によりMuseLoid対応音源を作るためのガイドライン(手引書)が草案される
2017年01月13日†
- 開発バージョンのMuseが、演奏終了時にクラッシュするという病気にかかる(改修に苦戦)
- MuseLoid用マクロがカタカナに対応
- インストーラー版Muse内の梱包物の議論を開始
2017年01月14日†
- インストーラー版Museにおいて、サンプルファイルを全て「MuseData?」フォルダへ移動する変更を共有
- インストーラー版に実際に梱包してのテストを開始
- 同梱する楽団編成ファイルの名前について議論(「Orpheus」の名前が浮上)
2017年01月15日†
- 開発者談「早くリリースして皆さんを驚かせたい気持ちもありますが、一方で、ここまで考え抜いて作り込まれているのか!と唸らせたいです。」
- 諸熊がMuseLoid対応Museデータ「3匹の子猫の歌」を作ってしまった (事情により非公開)
2017年01月16日†
- 同梱するMuseLoid歌手ファイルの名称形式が決定(「小春音アミ-ML」のように「歌手名-ML」とする)
- 開発者は、男声歌手も作って同梱したくなった
- そして男声を探し始める。しかしなぜか録音が不安定なものが多い。最終的に候補になったのは「餡知モン」
- さらに「大人の女性の声も欲しいんですよ」と言い始める
- 諸熊は、当時のMuseWikiのファイル容量制限「50MB」が心配になってきた(インストーラーに付属していたLilyPondのダイエットを検討)
2017年01月17日†
- 諸熊が、MuseLoid音源の音程調教師の仕事を始める
- 「調教」という表現に疑問を持ったが、最終的にはそれで納得
2017年01月18日†
- Museの楽器試聴においてローマ字キー入力すると、バリエーション番号にダイレクトに飛べる機能が加わる
- 広範囲に楽器バリエーションを利用することになったため、muse.ini からSPN が消える
2017年01月19日†
2017年01月20日†
- 諸熊が、餡知モンの調教を終える
- 開発者「いいですね!かなりいいです。やっと、にゃんちゅうりっぷが、まともに聴けるようになりました」
- インストーラ版Museに同梱するLilyPondのダイエットに成功
- Oggファイルを使用した *.sfz も検討(が、ループがうまく機能しなくなる課題もわかったため断念)
- 開発者が、黒雉チドリをスカウトしてくる
2017年01月21日†
- P53に男声、P54に女声、P55に子供の声を割り付ける案を議論
- 黒雉チドリがロングトーンに対応(諸熊による音程調教開始)
- MuseLoidのデビューを 1月27日 とすることに決定
- 黒雉チドリのデビューは次のMuseに回す(断続的にミューザーにインパクトを与える方針を共有)
- インストーラー版Museの最終調整
- *.sfz の関連付けを追加
- サンプル曲「カエルの歌」をデュエット用に改良
- インストーラー最初の導入案内(*.rtf)を読みやすくするための議論
2017年01月22日†
- インストーラーがほぼ完成
- 開発者もMuseLoidの調教に挑戦(諸熊が調教方法を指南)
- シンセ矩形波で指定した音階の音を出す
- 同時にMuseLoidに声を出させてズレを確認
- ピッチ調整「U」を用いて調整
- 最終的な結果を *.sfz に書き込む
2017年01月23日†
- 「こちらへ」のような、表記と発音が異なる歌詞の扱いについて議論
- 「え|へ」のように、「発音|表示」にて表記することを合意
- とはいえ、最終的な判断は「実際にMusingした時の有効性」で判断することに
- 諸熊「あっ、でも先にアミちゃんの調教しないと金曜日に間に合わないかな?」
- 1/27 リリース予定であることが掲示板で発表される(MuseLoidプロジェクトとして設定された唯一の納期)
2017年01月24日†
- 諸熊がmuse.ini に「SFL」の追加を要望(逐次SoundFont?を全部ロードするのはPCスペック的にきつい)
- 諸熊が小春音アミの調教を完了する
- MuseLoidデビュー前、最後のインストーラーのテストバージョンを共有
- Readmeの開発後記について雑談(MuseLoidデビューのストーリーで一冊書けるかもしれない)
2017年01月25日†
- 諸熊が「実はウィキができてない」という問題を提起(リリース後にゆっくり整備していく方針を共有)
2017年01月26日†
- 小春音アミ作者よりMuseLoid利用が承諾される。
- サンプル音声を拝聴して、スーパーファミコンが歌ったりして感動したあの頃を思い出して懐かしくなりました。
- なんだかとってもかわいらしい音に仕上がるんですね!こういった実験的な用途に使っていただけるのは楽しくて嬉しいです!
2017年01月27日†
- MuseLoidデビュー
- 開発者談
- 手筈通り、無事MuseLoidが船出して安堵しております。この1ヶ月あまり、本当にありがとうございました。とっても楽しかったです!
- そして、こうしてインストーラー版Museに綺麗にMuseLoidが同梱され、感激しています。きっと、今頃皆さん、サプライズ状態だと思います。
- なんと、MuseLoid_Sample3.musが追加されているんですね!これは、私もサプライズでした!(笑)。
第2部 ミューズロイドの展開†
2017年01月29日†
- MuseLoid対応音源の単体リリースの検討を開始
- MuseLoid-Sample0.musの提案(インストーラーにおいて、「MuseLoid-sample0」の梱包を検討)
- 位置づけは「バリエーション番号の切替で五十音を発声することを理解させること」
- 小春音アミの複数音源対応バージョンの検討を開始
- インストーラー版Muse デラックス版の「オプション」内容を議論
2017年01月31日†
2017年02月01日†
- 合唱版のMuseLoid対応音源の検討を開始
- 15名の女性歌手をかき集めて一斉に発声させ、その五十音データをwavエクスポートして、そこにループ処理や調教を行う
2017年02月02日†
2017年02月04日†
2017年02月09日†
- ゆらぎ(W)が機能していない問題があることが判明 (当時のBassMidi?の不具合で、現在は修正済)
2017年02月11日†
- 諸熊が「調教を行なう実技指導の教師」、開発者が「人選や合同練習を行なう監督」という関係になる
2017年02月12日†
- 女性合唱の準備が進んだので、男性合唱も検討を開始
- 開発者談「男の声は芯が太いので、9名もいると女声合唱団とのバランスが悪いんです」
2017年02月13日†
- 合唱団の名前を議論(当初は「Orpheus合唱団♀-ML」と「Orpheus合唱団♂-ML」の想定だった)
- 合唱団をインストーラーに同梱すると、既に導入済のMuseLoidたちを解雇しなければならない問題に直面
2017年02月15日†
- 開発者が、一つの音声ファイルで対応する音域を広くし過ぎると「ヘリウムガス状態」になると提唱
- MuseLoidが推奨する対応音域について議論
- 女声
- G#3 〜 G#5
- 男声
- G#2 〜G#4
- 女声
- G3, D4, A4, E5
- 男声
- C3, G3, D4, A4
2017年02月16日†
(1)2半音距離のパターン(計11音程)†
F3,G#3,B3,D4,F4,G#4,B4,D5,F5,G#5,B5
(2)2〜3半音距離のパターン(計9音程)†
F3,A3,C4,E4,G4,B4,D5,F5,A5
(3)3〜4半音距離のパターン(計7音程)†
F3,A3,D4,G4,C5,F5,A5
(4)6半音距離のパターン(計5音程)†
C3,G4,D4,A4,E5
2017年02月20日†
2017年02月22日†
- 開発者による男声合唱団の編成が完了(諸熊による調整が始まる)
2017年02月24日†
- 「MuseLoid対応音源一覧」に、女声合唱団を追加
- 「小春音アミ8声」作成の検討を始める
- 女声合唱団でも、テノールをこなせることから、性別に依存しない合唱団の名前に改名(晴れて「アルテミス合唱団」と「アポロン合唱団」になる)
- Museデータの互換性を確保するために、標準の歌声楽団「オルフェウス楽団」を規定
2017年03月13日†
- 諸熊による「小春音アミ8声-ML」の調教が完了(晴れて公開へ)
エピローグ†
2018年11月17日†
- ループポイントや音程の微調整を自動化する支援ソフト「Orpheus」が完成
- 以降このソフトを利用することで、MuseLoid音源の増産に成功
- (18.11.27)MuseLoid音源「サニヨコロイド」がデビュー
- (18.12.01)MuseLoid音源「Pockey」がデビュー
- (18.12.02)MuseLoid音源「小春音17声」がデビュー
- (18.12.08)MuseLoid音源「和音マコ」「雨月」「あや」の3歌手がデビュー
- (19.12.27)MuseLoid音源「アリエッタ」がデビュー
2019年01月01日†
2019年12月28日†
- 開発者からの動議で「ぢ」と「づ」の発声を「ディ」「ドゥ」とする室町仕様に変更