概要

「Muse」とは、テキストエディタに決められた文法で書かれたデータを読み取って、その通りに再生する音楽ソフト。加藤一郎氏が開発した。
基本的な MIDI の規格にあうように設計されている。
MuseからMIDIファイルへのエクスポートがあり、メールウェアでその逆変換ソフトmid2musもサポートされている。
またほとんどの音楽的な表現も可能で、一般的に売られている楽譜の内容をそのまま再現する事も技術的には可能。

主に、Muse で用意されている機能は以下の通りである。

また、Muse は文字だけで曲を作るため、そのデータには個性が表れる。
データを見る楽しさもそこにはある。

Muse には、多くの可能性が秘められている。

参考リンク・関連リンク
Muse関連ソフト
加藤一郎
MuseWorld

ソフトウェアとしての構成

Museは、以下の構成要素により成り立っていると解釈できる。

comp2.png

スクリーンショット

http://musewiki.dip.jp/pho/WS000070.JPG

歴史

※ 開発後記や加藤一郎氏の Muse の記事,MuseWorldのWHAT'S NEWなどを参考に再構成したものである。

西暦出来事
1983????開発者が音を鳴らすプログラムに初めて挑戦(Beep音を機械語でON/OFF)
1987????開発者が音を鳴らすプログラムに2回目の挑戦(BASIC音源の五線譜入力)
1993????開発者が音を鳴らすプログラムに3回目の挑戦(FM音源のMML、GUI無し。後のMuseの原型となった)
19990115Muse 開発を開始
0301Muse V1.0 公開
03Muse V1.1 公開。楽器持ち替えが可能に
05Muse V1.2 公開。音名x2のhの解釈を変更
11Muse V1.3 公開。Museの殿堂を開設(イントラネット)
20Muse V1.4 公開。MIDI エフェクトに対応
0402Muse V1.5 公開。メンバのON/OFF機構を実装
08Muse V1.6 公開。コードにナインス系を増強
30Muse V1.7 公開。テンポの遅延機構をサポート
0601Muse V1.8 公開。フィンガー拍数にて最終属性値を表示
12Muse V1.9 公開。無名マクロ文法登場
20Muse V2.0 公開。シークの際、ダイレクトに位置決め可能に
26Muse V2.1 公開。++(ダブルシャープ),--(ダブルフラット), 複付点に対応、音長の乗算が可能に
0707Muse V2.2 公開。鍵盤表示のデータ構造を改良。演奏時の負荷を低減
0808Muse V2.3 公開。Web サイトで Muse を公開。ピッチベンドとホールドの指定が可能に
15Muse V2.4 公開。ドラムマップの拡張音を増強
25Muse V2.5 公開。メンバ色一覧のダイアログにリアルタイムに演奏楽器名表示
0922Muse V2.6 公開。いくつかの雑誌に Muse が掲載。Vector, 窓の杜 に登録
1004Muse V2.7 公開。サンプル曲の著作権が消滅している事を確認
30Muse V2.8 公開。MID2MUS をメールウェアとして配布開始
1123Muse V2.9 公開。*DRUM, *FING が登場
1230Muse V3.0 公開。アルペジオ?に対応
20000115Muse V3.1 公開。微分音長および強制タイミング合わせ%をサポート
0302Muse V3.2 公開。ブロックコメント?登場
0403Muse V3.3 公開。README.TXT のサイズが MUSE.EXE よりも上回る
0510Muse V3.4 公開。テキストエリアにMARKとSTOPのゲージマークをサポート
0617Muse V3.5 公開。鍵盤アニメーション?のためにv0のときMIDIメッセージを送信しないように仕様変更
0723Muse V3.6 限定公開。譜面モニタ登場
0806第一次殿堂アルマゲドン襲来
10Muse V3.7 公開。波形加工に対応
0929Muse V3.8 公開。GS,XG選択ラジオボタンを撤廃。GSリセットのみに統合。XG音源はTG-300B?モードを使用
1021Muse V3.9 公開。バンクセレクトによる音色バリエーションの指定を可能に
1206Muse V4.0 公開。DRUMコマンドで響きのレベルを指定可能に
20010301Muse V4.1 公開。初期化イベントを0.3秒以内に収める改良
0416Muse V4.2 公開。多重起動抑止オプションの安定化
0611Muse公開サイトが10万ヒットを記録
0707Muse V4.3 公開。コードの逆アルペジオに対応
1118Muse V4.4 公開。演奏会場の設定?(*ROOM)に対応
20020202Muse V4.5 公開。グルーブ感に対応、*FONT?にも対応
05??MuseWorld掲示板にて、Museヘッダー議論が行われた(2002年8月ぐらいまで)
0906Muse Verson 4.6 公開。*COLR 登場
20030212Muse V4.7 公開。MIDI コントロールに対応
0525Muse V4.8 公開。エクスクルーシブに対応。*DATA, *POOL登場
30第二次アルマゲドン襲来(Museの殿堂参照)
20040813本家サイトのタイトルが「SOFTWARE WORLD」から「MUSE WORLD」に改名
20050603WikipediaにMuseの項が作られる
0820Museコンテスト公式サイトが開設
1228第1回Muse大賞開催。翌年1月1日に受賞者発表
20060128第1回Museコンテスト開催。参加者13名。
0328第1回Museコンテスト結果発表
30MuseWiki 開設
0516Muse V4.9 公開。UI に一部修正
26Muse V4.91 公開。テキスト表示領域の背景色の処理修正。マニュアルを一部改訂
0917第1回Museのオフ会開催
30mixiにMuseコミュニティが作られる
1003オンラインマニュアルに楽譜画像が追加される
1231第2回Muse大賞発表。
20070107第2回Museのオフ会開催
0504第3回Museのオフ会開催
26Muse V5.0 公開。 履歴機能など追加
27Muse V5.01 公開。 フィンガー拍数ウィンドウの文字化けなど修正
28Muse V5.02 公開。 TEXTイベントを出力しないときのMIDI出力を修正
31Muse V5.03 公開。 履歴更新処理の不具合を修正
0701Muse V5.1 公開。アクセント記法が登場。アルバム機構が強化
Muse V5.11 公開。アルバム機構に関する不具合を修正
04Muse V5.12 公開。履歴追加・除去に関する不具合を修正
13Muse V5.13 公開。アクセント記法の解釈を変更
17Muse V5.14 公開。アクセント記法の休符に関する解釈を変更
0804Muse V5.15 公開。曲再生終了処理の不具合修正。Vista対応
0905ダウンロードサイトVectorにMuse専用のカテゴリが新設される
16第4回Museのオフ会開催
1012Muse V5.20 公開。MIDI発音域の全てに対応、*FONT?コマンドの仕様変更など
13Muse V5.21 公開。*FONTコマンドに関する不具合を修正
15Muse V5.22 公開。連結&が他のフィンガーのpqに影響を受ける不具合修正。および他のフィンガーを跨がずにフィンガー内で閉じた連結をするよう仕様変更
19Muse V5.23 公開。p指定で2音の前後関係が変わった場合の連結&処理の不具合に対処
1103連結&の新仕様に関し、互換性問題で多くの意見が寄せられ掲示板にて議論が交わされた後、V5.23の新仕様を正式なものと宣言→連結の互換性問題参照のこと
26Muse V5.24 公開。曲中からの再生時に指定したフォントが効かない場合がある不具合に対処
1210Muse V5.25 公開。譜面モニターの表示が乱れることがある不具合を修正
31第3回Muse大賞発表。
20080106Muse V5.26 公開。履歴機構の右クリックに関する不具合を修正。
13第5回Museのオフ会開催
Muse V5.27 公開。譜面モニタ末尾の右クリックでメンバ色一覧の楽器名が消える不具合修正
0209Muse V5.30 公開。波形加工に遅延効果が使えるようになった。
11Muse V5.31 公開。メンバー情報の楽器名再表示タイミングのバグ修正。
16Muse V5.32 公開。メンバー情報のMメンバー文字欠けのバグ修正。
24Muse V5.33 公開。マクロのゼロ指定や音量相対指定の不具合を修正。
0308Muse V5.34 公開。FINGコマンドでのアクセントw障害修正。
0405ベクターソフトニュースにMuse掲載される
Museの殿堂一時閉鎖(第三次殿堂アルマゲドン、あるいはノアの洪水か)
27Muse V5.35 公開。波形加工遅延で演奏再開のもたつきに対応
0504第6回Museのオフ会開催
07Museの殿堂復活!(著作権法を考慮した楽曲掲載方式に変更)
18Muse V5.36 公開。シーク時の波形加工再現に関する不具合を修正。
0616Muse V5.37 公開。ハード音源MU90Bへの対応(演奏会場設定の動作安定化)
27Museのバナーがベクターバナーデザインコンテストで「おしい」に選ばれた
0712Muse V5.40 公開。譜面モニタの音符矩形クリックで、テキストデータの行番号が検索可能に
17Muse V5.41 公開。マクロにおける音符矩形の行番号検索表示を、定義側行番号から展開側行番号へ変更
18Muse V5.42 公開。マクロにおける音符矩形の行番号検索表示。定義側と展開側の両行番号を表示
22Museデータ盗用疑惑事件発生
28Muse V5.43 公開。行番号検索に関するバグを修正
0913

14
第7回Museのオフ会開催(合宿形式)
1028Muse V5.44 公開。履歴機構において初期化忘れの変数があるバグを修正
1231第4回Muse大賞発表。
20090111第八回Museのオフ会
0215Muse V5.45 公開。XG音源でドラムセットの変更が効かない場合への対処
20MuseWorld? 1,000,000 ヒット達成
0301Muse生誕10周年記念式典開催
14開発者がわんくま同盟東京勉強会にてMuseについて講演
0504第九回Museのオフ会
0609MuseWorld? Favicon化提案とその実現
0810Muse V5.46 公開。和音内連符におけるアルペジオ処理不具合の対応
15Muse V5.47 公開。演奏会場の設定に関するmuse.ini処理不具合対応
1011第十回Museのオフ会
1231第5回Muse大賞発表。
20100110Muse V5.50 公開。コンパイルエンジンにて同時刻内ノートON/OFFの順序関係最適化
0207Muse V5.51 公開。シーク時モノオン・ポリオン反映の不具合に対応。加えてWin7対応の宣言
11Muse V5.52 公開。同時刻内ノートオンオフの順序入れ替え処理不具合対応(楽器指定障害)
18Muse V5.60 公開。譜面モニタにテンポを表示する機構を実装
0302Muse V5.61 公開。前バージョンでフィンガー情報でのキーイベントを受け付け無いようにしたが、その機構を復活
12Muse V5.62 公開。同時刻内ノートオンオフの順序入れ替え処理不具合対応(微分音長障害)
0411Muse V5.70 公開。譜面モニタの属性表示機構を拡張。連結&記号のスラー記述拡張
16Muse V5.71 公開。ダイアログにおけるショートカットキー不具合に対処。
26Muse V5.80 公開。特定フィンガーのみを演奏対象とするフォーカス機構をサポート
0501Muse V5.81 公開。キーボードによる演奏制御において、ウィンドウフォーカス移動の挙動を整理。
22第一回Muse吹奏楽コンクール課題曲決定
30Muse V5.82 公開。直前にロードしたデータのHEAD文字列がエクスポートで出力されてしまう問題を解決。
0831第一回Muse吹奏楽コンクール審査結果発表
1109Muse V5.83 公開。未使用メンバに関わる譜面モニタ属性表示の障害に対応。
1223Muse V5.84 公開。譜面モニタ右クリック・リロード時の指揮棒カーソル描画の障害に対応。
31第6回Muse大賞発表。
20110120Muse V5.85 公開。コマンドをマクロ内に記載した場合に処理されない場合がある障害に対応。
27Muse V5.86 公開。マクロに関するエラー表示が必要以上に出現する不具合を改修。
0205Muse V5.87 公開。TimidityとMIDIマッパーの使用でハングする障害に対応。およびReadme.txtの構成見直し。
0306Muse V5.88 公開。フォントロード処理による演奏モタレへの対応。
0425Muse V5.90 公開。新コマンド、移調楽器y登場。その他、X7の遅延やアクセントwの効果スコープを改善。
0507Muse V5.91 公開。MARKからの再演時の不具合やデータ編集でのエディタ検出不具合に対処。
14Muse V5.92 公開。HEAD文字列のフォント、およびポルタメントの途中再生不具合に対応。
09第二回Muse吹奏楽コンクール課題曲決定
0707Muse V6.00 公開。Xコマンドの遅延指定対象拡大。FINGコマンドにてメンバー単位指定が可能に。
10Muse V6.01 公開。マクロでXコマンドの遅延指定を使用した際の不具合を改修。
1021Muse V6.02 公開。譜面モニタの小節線表示制御の不具合を改修。
1208Muse V6.03 公開。途中再生時における各種コントロール指定の不具合を改修。
31第7回Muse大賞発表。
20120604Muse V6.10 公開。サウンドフォントに対応。(要VirtualMIDISynthインストール)
0818Muse V6.20 公開。PDF楽譜の出力機構を実装。(要LilyPondインストール)
21Muse V6.21 公開。初期化ファイルによるテキスト背景色指定の不具合、および起動引数の障害に対応。
27Muse V6.22 公開。演奏会場の設定やフィンガー情報でのタブストップ対応。
0907Muse V6.23 公開。古いOS(98,Me)への対応。
17Muse V6.24 公開。PDF楽譜出力における移調楽器y指定の不具合修正。
26Muse V6.25 公開。データロード時のダブルコーテーションの扱いに関するバグ修正。
1002Museの殿堂における入堂率、初の本格的100%(パーフェクト)達成。(入堂率とは、エントリー曲数に対する殿堂登録曲数の割合)
27Muse V6.26 公開。演奏会場の設定ダイアログにおけるクリップボード出力文字の扱いに関するバグ修正。
1202Muse V6.27 公開。テキストエリア文字列の描画欠落など、いくつかの不具合に対応。
1216Muse V6.28 公開。MARK文が指定外の修飾で描画される不具合に対応。その他様々な性能向上策を実施。
1218Muse V6.29 公開。譜面モニタの属性表示で異常終了するバグに対応。
31第8回Muse大賞発表。
20130108Muse V6.30 公開。譜面モニタのオクターブ記号に15maを追加。ダイアログの利用フォントをMS UI Gothic化。
27Muse V6.31 公開。試聴系ダイアログのモードレス化。その他多くの操作性改善、および潜在バグの改修。
0202Muse V6.32 公開。起動直後に鍵盤の右クリックで落ちる障害に対応。フォントの確認ダイアログのリスト表示が3種選択可能に。
07Muse V6.33 公開。フォント指定のバグ、およびメンバー色反映のバグを改修。楽器の試聴にてバリエーション上限値を初期化ファイル指定可能に。
18Muse V6.34 公開。演奏停止と再開を高頻度に繰り返すとハングする障害に対応。
22Muse V6.35 公開。メンバー情報のキー押下で警告音が出る障害に対応。
0301Muse V6.36 公開。スクリーンリーダー利用時のメンバー情報の障害対応。ドラム試聴にAsiaを追加。
10Muse V6.37 公開。ドラム試聴におけるタブ遷移異常への対応。
0426Muse V6.40 公開。連符内連符および和音の逆アルペジオをサポート。
0518Muse V6.41 公開。譜面モニタ音部領域属性表示のバグ、および音源クローズ処理の不具合修正。
0623Muse V6.50 公開。遅延属性の発行タイミングを調整し、演奏の正確さを向上。
30Muse V6.51 公開。譜面モニタから垂直スクロールバーを撤廃。
0707Muse V6.52 公開。繰返し演奏時の音質変化への対応。
17Muse V6.53 公開。音源メニューにサウンドフォントが表示されない不具合に対応。
24Muse V6.54 公開。途中再生時に波形加工が正常に反映しない不具合に対応。
0911Muse V6.55 公開。クリップボード出力の際の改行コードの不備を修正。
1021Muse V6.56 公開。シーク時のX指定によるNRPN欠落不具合に対応。
1112Muse V6.60 公開。ユニコードへの対応。ハーフペダル記述のサポート。
21Muse V6.61 公開。シーク時、文法エラー時、ROOMコマンド解釈時の3つ処理におけるをバグ修正。
1201Muse V6.62 公開。起動直後の右クリックで落ちる障害に対応。

予定

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西暦活動計画

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