※この問題のサイトでは既にMP3・MIDIデータは削除されており、現在は確認することができません。
 ただ、Muse にとっての一大事件ではあったため、事後報告として記録を残します。

盗用疑惑の発覚

MIZがネット検索中にたまたまそのサイトに辿り着いたのが始まり。
そのサイトには簡易MP3プレイヤーが貼り付けられていて、サイト管理人自らが作ったとされたMIDIデータがMP3に録音されて公開されていた。

しかし、再生されたMP3データが、MIZ自身が作ったMuseデータにあまりにも酷似していたことから「Museデータ盗用疑惑」が発生。

その後、MIZ以外のMuserのMuseデータが盗用されている疑いのあるMP3やMIDIデータも次々と発見される。

経緯

7月22日

 MIZ が問題のサイトを発見。くさばと H.N.WPKIDS に連絡し、3人共に盗作の可能性を認識。
 サイトの管理人にコメントを残すが、アレンジであり、自作データだというコメントがあった。(出典先消滅)
 H.N.WPKIDS はこの事を加藤一郎に報告。その後の行動の指針をいただく事に。

7月23日

 午前0時を回り、H.N.WPKIDS が試しに比較検証のために合成をしてみると、あまりにも似すぎていて苦笑。
 MIZ と H.N.WPKIDS はそれぞれのブログに、サイト名を伏せてこの疑惑を公開した。
   http://blog.livedoor.jp/picicon/archives/864224.html
   http://d.hatena.ne.jp/hnwpkids/20080723/1216778988

 また、これまでに数曲、複数人のデータの盗用が確認された。

7月24日

 13時。加藤一郎が問題サイトのブログにコメントを書き残す。関係者がざわめく。

私の誤解であれば良いのですが、
○○さんが公開されているMIDIが、
他の方が過去に作成したMIDI(Museデータ)に
あまりに酷似しているため筆を取りました。
私の勘違いであったらご容赦ください。

他の方が使ったMuseデータを加工・アレンジしてMIDI化やMP3化し公開する。
それ自体は責めるべき行為ではないと思っています。
しかし、
(1)公開の前に、あらかじめオリジナルのMuseデータ作者にお断りを入れること。
(2)公開の際はオリジナル作者に敬意を払い、オリジナル作者名を掲示すること。
この2点は「人」としての最低のマナーのように思えますが、いかがでしょうか?
著作権うんぬんの問題ではなく「人としての尊厳」の問題です。

「ちょっと手直ししたのだからもう自分の作品なのだ。
 オリジナルデータの作者には敬意を払わなくて良い。」
と、○○さんが考えているとは思いたくありません。

しかし現状の公開情報だけでは、
○○さんご自身がゼロから作ったMIDI作品と誤解を受け易く、
不本意な盗作の疑惑も避けがたいと思います。
このままでは、○○さんの人格が疑われてしまう気がします。

今からでも遅くありませんので、ぜひ上記(1)(2)を実施して頂ければ幸いです。
そうすれば、Museデータのオリジナル作者は、多分快く承諾してくれると思います。

 同時刻までで盗用の疑いがあるものは 12 曲に及ぶ。

 22時。サイト管理者は以下の返信を書き込んだが、
 その直後コメントもろとも記事を削除。また、データ公開用ブログを閉鎖した。

加藤一郎さま
言わんとしていること、よく解りました。
疑惑が疑惑を招く事もあるので、
公開は止めることとします。

 謝罪・肯定・否定・弁解・言い訳など一切ないまま MP3やMIDIデータ、記事・ブログの削除。
 事実上の証拠隠滅・逃亡と見られる対応だった。

Museデータが盗用された疑いのあった曲

区別曲名原制作者備考
雨音はショパンの調べMIZ
◆▼自由MIZ
夢をあきらめないでH.N.WPKIDS
この地球のどこかでH.N.WPKIDS
スパイ大作戦T.Monma
エレクトリカル・パレード加藤一郎(開発者)
いとしのレイラHish
かたちあるものHish
Let it beY.T
Happy Xmasおぶらいえん
モーツァルトによるジャズファンタジー小笠原
遠い日の歌shogo

◆:音声合成の比較による結果,ほぼ一致と断定できた曲
■:mid2mus によるテキストの比較の結果,ほぼ一致と断定できた曲
▼:元々の制作者本人が取り入れたオリジナル要素まで一致していた曲
●:盗作の疑いが強かった曲


 (1)公開の前に、あらかじめオリジナルのMuseデータ作者に承諾を得る
 (2)公開の際は、オリジナル作者名を掲示する
もし、公開されていたMP3やMIDIデータにこの2点があったなら、今回のような騒動にはならなかったと思う。

しかし、

などもあったため、意図的な詐称行為と確信。
事件経過を知る一部のMuserより相当の反感を買うこととなった。


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