概要

mu100m.jpg

YAMAHA製XG音源。
43種のインサーションエフェクト×2系統を含む6系統エフェクトを搭載。
この機種からMU(100)ネイティブ・モデルエクスクルーシブという拡張音色が搭載されている。
デフォルト音色が一部従来機種と異なっており、そのまま演奏させるとニュアンスが変わって聞こえる。 従来どおりにするにはMUベーシックを選ぶか、互換性を考慮してBank127のMU Basic音色を選ぶ必要がある。

また、別売りの拡張プラグインボードを搭載することが可能になり、それにより音色の数を増やすことができるようになった。
音色はピアノを中心に優秀なものが多く、またシンセリードなどの大幅な増加により、テクノ・トランス系の演奏にも耐えうるようになった。
SC-88proのTR-909に匹敵するアポジー・ペリジーキットも搭載されている。
また従来までのインサーションエフェクト1・2に追加されたエフェクトは強力な演奏効果が出る上、SC-8850でもできない「ヴァリエーションエフェクトと合わせて異なる3種類のエフェクトを使う」という荒業が可能。
ただし、ヴァイオリンなどのストリングス、管楽器の音色はあまり進歩しておらず、特に高音での演奏はもう一歩。
ドラムについても、実はピッチいじった・フィルターかけただけ、というものもいくつかある。

ちなみにTG300Bモードでの演奏はS-YXG50に毛が生えた程度で、ほとんどの楽器がいつものものになってしまう。むしろロックリズムなどは聞こえにくくなったり、GS音源のディレイをDELAY L.C.Rしてしまうなど、少しドジっ子になっているが、これはSC-88以降のディレイをエミュレートできるよう考慮されていると考えられる。(GS Reset受信直後はヴァリエーションコネクトがインサーションになる為、CC#94を受信してもディレイがかかることはない)

下位互換があるので、MU50〜90向けの曲は難なく再生できるが、
SY-XG50と比べると発音数の調整が効かないので、リバーブ・ディレイでぶつ切れになることも。

MU100のほかにMU100R,MU100Bなどがある。

主な仕様

音源方式 AWM2
最大同時発音数 64音
演奏パート数 32パート
音色メモリー 1267ノーマルボイス+46ドラムキット
演奏モード XG、TG300B、C/M、PERFORM
エフェクト 6ブロック(リバーブ×12、コーラス×14、バリエーション×70、インサーション1×43、インサーション2×43、5バンドマルチEQ×4)
接続端子 アウトプット(L、R/RCAピン)、インプット(L、R/RCAピン)、ADインプット(ステレオフォーン)、ヘッドフォン(ステレオミニ)、プラグインシステム対応拡張スロット×1、TO HOST、DCイン、MIDI IN×2-OUT-THRU
寸法・重量 220W×44H×210Dmm・1.3kg
単品発売モデル付属品 CD-ROM(「XGworks lite」等を収録)、ACアダプターPA-5B
なお初期ロット品にははんだ付けの不具合によるノイズが発生する問題があるが、今でもヤマハは無償修理してくれる。
ただし上記記述のAC電源には「長時間使うと発熱がやや危険」という問題があるらしく、工場に送ると互換性のある新しいAC電源の購入を薦められる。

参考価格

1万5000円前後(生産終了)
説明書無しで7500円

主な所有者


トップ   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS