MIDI の機能と Muse 記述との対応表を作ってみました。
Muse のマニュアルでは、MIDI 用語がほとんど使われていません。
Muse は初めてだけど、MIDI なら少しは知っている……という方にはちょっと不便があります^^;
MIDI 各機能についてを検索するときなどに、お役立て頂ければと思います。
(Muse記述→MIDI用語に脳内変換して検索してください^^;)
MIDI 用語・ 関連 | Museでの名称 | Muse記述 | 摘要 | 記述例 | ||
テンポ | - | % | 1分間の4分音符の回数 | %120 | ||
調子記号 調性 | 調性 | - | ¥ | その曲のキーを決定する ¥に+(シャープ)、-(フラット)を必要分添える ¥= は C (または Am) キーとなる | ¥+++ | |
パート トラック MIDIチャンネル | メンバー | 大文字 | A〜O Z | MIDIチャンネル区別 音色・コントロール・ピッチ・移調の設定時に指定 Z は ドラムパート | @A (1ch) | |
パート トラック | フィンガー | - | 0〜9 | #・メンバー・フィンガー順の表記にて メンバー内のトラック分け・その区別をする | #A0 (1ch、第1トラック) #A1 (1ch、第2トラック) #B0 (2ch、第1トラック) | |
音色 プログラムチェンジ | 音色 | 大文字 | P | GM規格に従う音色のナンバーを指定 Zメンバではドラムセット選択になる | P1 P127 | |
ドレミファソラシ 音階 | 音名 | 小文字 | drmfslc cdefgab cdefgah(b) | 音名タイプ(小文字 x0〜x2 )の指定に従い、 左表記タイプのいずれかを選択できる | ||
オクターブ | 絶対オクターブ | 小文字 | o | オクターブの直接指定 基本オクターブ= o4 | o4 | |
オクターブ | 相対オクターブ | - | < > | < オクターブを上げる > オクターブを下げる | drmfslc<d> | |
シャープ | - | + | 臨時記号としてのシャープ ++でダブルシャープ | f+ | ||
フラット | - | - | 臨時記号としてのフラット --でダブルフラット | b- | ||
ナチュラル | - | = | 臨時記号としてのナチュラル | f= | ||
音符 | 音長 | - | 1 2 4 8 16 32 64 | 全音符を等分した長さの音符 0も可。0の場合は演奏しない (和音・コード再現時使用) | c4 (4分音符) | |
休符 | - | _(アンダーバー) | _1 (全休符) | |||
付点 | - | .(ピリオド) | 複付点も可 | c4. (付点4分音符) c4.. (複付点4分音符) | ||
タイ | - | ^ (アクサンシル コンフレックス) | ^ を次の音符との間に挟む | c4 ^4 | ||
タイ | 連結 | - | & | &を次の音符との間に挟む 音符と音符の間に コントロールなどを挟みたい時に使用 | c4 &c4 | |
ステップタイム フラム | 音符減算 | - | ~(チルダ) | 音符の長さを任意の長さに縮める (発音時間ではなく、音符そのものを縮める) フラムなどの装飾音符併用時に使用 | c4 ~64 (4分音符を64分音符分短く) d64 d4~64 (装飾音符の表記例) | |
連符 シャッフル | 連符 | - | ( ) | ( )後ろにつけた音符を ( )内の音符の数で等分 | (ccc)4 (1拍3連符) (c4c8)4 (シャッフルの表記) | |
最小分解能 ステップ チックス | 微分音長 | 小文字 | i | Museにおける最小分解能単位での音符指定 4分音符= i960 (960ticks) | i960 | |
ベロシティ | 強弱 | 小文字 | v | 音符ごとの強弱 | v100 | |
ベロシティ | アクセント | 小文字 | w | 一時的な強弱設定を行なう v は次の指定があるまで強弱を保つのに対し、 w は指定した音符のみに強弱を設定できる (直前の v 指定を基本に加減) | w+10 w-50 | |
和音 | - | [ ] | [ ]内に構成音を記述 | [dms]4 | ||
コード | - | ' ' | ' '内にコード名を記述 (シャープは#、フラットは小文字 b とする) | 'C7'1 'Bbm'2 | ||
ゲートタイム スタッカート | スタッカート | - | / /. | スラッシュが増えるほど発音は短くなる (つけられるスラッシュは4つまで) ピリオドを添えることで更に細かい発音調整 | c4//// | |
ゲートタイム スタッカート | 止音調整 | 小文字 | q | 発音時間調整 /よりも木目細かい設定が可 | q-10 (発音を 10% 伸ばす) q+10 (発音を 10% 縮める) q^64 (発音を 64分音符分伸ばす) q~64 (発音を 64分音符分縮める) | |
グルーヴ | 出音調整 | 小文字 | p | 発音開始タイミング調整 | p-10 (発音を 10% 遅らせる) p+10 (発音を 10% 早める) p~64 (発音を 64分音符分遅らせる) p^64 (発音を 64分音符分早める) | |
ピッチベンド | ピッチ | 大文字 | U | U±10でピッチが半音上下 ±240(±2オクターブ)まで指定可能 | U0 U-10 (半音) U+120 (オクターブ) | |
コントロール・ チェンジ CC# (RPN)(NRPN) (ピッチベンド) (アフタータッチ) | コントロール | 大文字 | X(CC#)= | 各コントロールチェンジの直接指定 CC#0〜127まで指定可 RPN・NRPN 設定も可 ※Museでは、 X128=はピッチベンド(-8192〜+8191)を、 X129=はアフタータッチを送信 (キープレッシャー、チャンネルプレッシャー) | X7=100 (ボリューム) | |
モジュレーション ビブラート CC#1 | 揺らぎ | 大文字 | W | CC#1 モジュレーションに相当 ビブラートのかかり具合をコントロールする | W10 | |
エクスプレッション 音量 CC#11 | 音量 | 大文字 | V | CC#11 エクスプレッションに相当 音量をコントロールする クレシェンド・デクレシェンドなどの抑揚に使用 | V127 | |
パンポット 定位 CC#10 | ステレオ | 大文字 | S | CC#10 パンポットに相当 音の左右出力先を設定する S0 を中央とし、-で左、+で右 | S0 S-10 S+10 | |
バンクセレクト CC#32 | バリエーション | - | P/バンクナンバー | CC#32 バンクセレクトLSBに相当 P(音色番号)に、/とバンクナンバーを指定 | P49/8 | |
ペダル ホールド サスティン ダンパー CC#64 | ペダル | 大文字 | Y | CC#64 ペダル(ホールド)に相当 Y1でON、Y0でOFF | ||
リバーブ CC#91 | 残響 | 大文字 | R | CC#91 リバーブ量に相当 | R40 | |
コーラス CC#93 | 大文字 | Q | CC#93 コーラス量に相当 | Q30 | ||
ビブラート・ レイト NRPN | 波形加工 変調特性 | 大文字 | W=1.. | NRPN ビブラート・レイト CC#99(MSB =1) CC#98(LSB =8) CC#6(データ) に相当 | W=64.64.64 | |
ビブラート・ デプス NRPN | 波形加工 変調特性 | 大文字 | W=.2. | NRPN ビブラート・デプス CC#99(MSB =1) CC#98(LSB =9) CC#6(データ) に相当 | ||
ビブラート・ ディレイ NRPN | 波形加工 変調特性 | 大文字 | W=..3 | NRPN ビブラート・ディレイ CC#99(MSB =1) CC#98(LSB =10) CC#6(データ) に相当 | ||
カット・オフ・ フリケンシー NRPN | 波形加工 周波数特性 | 大文字 | Q=1. | NRPN カット・オフ・フリケンシー CC#99(MSB =1) CC#98(LSB =32) CC#6(データ) に相当 | Q=64.64 | |
レゾナンス NRPN | 波形加工 周波数特性 | 大文字 | Q=.2 | NRPN レゾナンス CC#99(MSB =1) CC#98(LSB =33) CC#6(データ) に相当 | ||
エンベロープ・ アタック・タイム NRPN | 波形加工 出力変異特性 | 大文字 | R=1.. | NRPN エンベロープ・アタック・タイム CC#99(MSB =1) CC#98(LSB =99) CC#6(データ) に相当 | R=64.64.64 | |
エンベロープ・ ディケイ・タイム NRPN | 波形加工 出力変異特性 | 大文字 | R=.2. | NRPN エンベロープ・ディケイ・タイム CC#99(MSB =1) CC#98(LSB =100) CC#6(データ) に相当 | ||
エンベロープ・ リリース・タイム NRPN | 波形加工 出力変異特性 | 大文字 | R=..3 | NRPN エンベロープ・リリース・タイム CC#99(MSB =1) CC#98(LSB =101) CC#6(データ) に相当 | ||
マスター・ コース・ チューニング トランスポーズ RPN | 移調 | 大文字 | T | RPN マスター・コース・チューニング CC#101(MSB =0) CC#100(LSB =2) CC#6(データ) に相当 T±1 で調が半音上下 | T-1 T+12 | |
エクスクルーシブ リバーブ コーラス システムエフェクト | ROOMコマンド | 大文字 | *ROOM" " | システム・リバーブ&コーラスのパラメータ パラメータ順に従い、,(カンマ)で区切って記述する | *ROOM"R3(,2,70,50,,40) Q6(1,,2,,,,30)" | |
エクスクルーシブ ドラムパート追加 | DRUMコマンド | 大文字 | *DRUM" " | Zメンバー(10ch)以外のパートを ドラムパートにする | *DRUM"Z0 J1" | |
エクスクルーシブ チェックサム | DATAコマンド | 大文字 | *DATA" " *DATA"( )" | エクスクルーシブ・メッセージ内容を ,(カンマ)で区切って表す F0h・F7hは不要 ( )内ではチェックサム自動計算が行なわれる (XG音源では、チェックサムは不要) | *DATA"41,10,42,12,(40,00,7F,00)" | |
エクスクルーシブ メーカーID | POOLコマンド | 大文字 | *POOL" " | エクスクルーシブ内の前半の部分 (主に各メーカーID部分) を記憶させる アドレス&データを IDと分離したい時などに使用 | *POOL"41,10,42,12" *DATA"(40,00,7F,00)" |
※これが Muse記述のすべてではありません。
(Muse独自の「再現表記」「音部記号」などは省いております)