楽章毎に別けて作成したデータを、1つの組曲や交響曲として編成しようとしたり、 複数の楽曲を1つのアルバムとして綴じようとする場合、いくつかのMuseデータを 束ねて、1つのMuseデータにすれば良いわけですが、その際、以下の点に気を付け なければなりません。
(1)[[HEAD]],[[DRUM]],[[ROOM]]コマンドが複数出現しないようにする。 (2)[[マクロ]]名が重複しないようにする。 (3)連結する曲間で各属性の初期化を行う。
特に(3)におけるフィンガー属性の初期化は、16メンバー×10フィンガー、最大
160のフィンガーに対して行わなければなりません。この手間を省くため、FING
コマンドがあります。この指定はFINGコマンドのパラメータに (? x o v p q) の
6つのフィンガー属性を与えることで、全メンバー・全フィンガーのフィンガー属
性を、一括して指定することができます。
パラメータ内に記述する6属性は、どの様な順番でも構いません。
#A0 ?0 x0 o4 v100 p0 q0 #A1 ?0 x0 o4 v100 p0 q0 #A2 ?0 x0 o4 v100 p0 q0 : → *FING "?0 x0 o4 v100 p0 q0" : (これ一発でOK) #B0 ?0 x0 o4 v100 p0 q0 #B1 ?0 x0 o4 v100 p0 q0 #B2 ?0 x0 o4 v100 p0 q0 : :
またこのコマンドは、英米系や独系で音名を記述する方にとって、各フィンガーに 逐一 x1 や x2 の指定をする手間を省きます。例えばデータの冒頭で以下の一行を 記述すれば、再度指定のない限り、以降すべてのフィンガーで英米系音名を利用で きます。
*FING "x1" FINGコマンドは何度でも発行できます。また、パラメータに指定しない属性はその 時の値が維持されます。FINGコマンド中に“v+10”などの相対強弱指定をした場合 は、その時点の各フィンガー強弱値を基準にして個々に相対変化が起ります。 なお、連結する曲間で各属性の初期化を行う記述は、本FINGコマンドとメンバー属 性の一括指定を活用した、以下の数行を差し挟むことで実現します。
%%125 \= *FING "?0 x0 o4 v100 p0 q0" @ABCDEFGHIJKLMNOZ P1/0 V127 S0 U0 Y0 T0 R40 W0 Q0 R=64.64.64 W=64.64.64 Q=64.64